夏
昔は、「小正月」の1月15日と「お盆」の7月15日の翌日の16日は、 「藪入り」と言って、嫁入り先のお嫁さんや、奉公先の丁稚や女中が 実家に帰ることの出来る休みの日でした。 その「藪入り」は、「いきみたま」の慣習と関わりがあったと言います。 …
江戸という時代は園芸が盛んに流行った時代でした。 特に朝顔は品種改良が進み、 珍しい形の朝顔も出回ったことから、 園芸好きの間で好まれる花となりました。 次第に、江戸を始め、京都や大阪などの商業地域で 朝顔の品評会が開催されるようになったのが …
6月の第3日曜日は「父の日」です。 5月の「母の日」に対して、こちらは「父親に感謝する日」です。 「父の日」は、「母の日」同様、アメリカから始まったと言われています。 アメリカのワシントン州スポケーンに、 ソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smar…
日本を始め、世界の多くの国々で 5月の第2日曜日は「母の日」として広がっています。 1907年5月、アメリカ・フィラデルフィアの教会で、 アンナ・ジャービスという女性が生前の母の活動や功績に心を打たれ、 「自分の亡き母を追悼したい」という想いから、…
今日から二十四節気「清明」。 「清明」は空気が澄み、空も青く、本当に気持ちいい時季なのですが、 新年度のスタートで、慣れない環境で疲れが出やすかったり、 朝晩と日中の温度差が大きく体調を崩しやすい時期だったりもします。 そこで、疲労回復に効果…
「五月忌み」とは、 田植えを控えた女性達が、身を清めるために行っていた行事のことです。 古くは、田植えは生命を生み出す存在である女性達の仕事だったそうです。 女性は、田の神様に使える神聖な役割を持っていたためです。 田植えの日に、苗を田に植え…
更衣(こうい) 「衣替え」の歴史は、平安時代頃まで遡ります。 その頃は「衣替え」を「更衣」と呼んでいました。 古代Chinaの慣行に倣って、 宮廷では旧暦の4月1日と10月1日に「夏服」と「冬服」を切り替えていました。 江戸時代に入ると、「更衣」は…
山の洞窟などで雪や氷を夏まで貯えておく場所を「氷室」と言います。 旧暦6月1日(今は月遅れで新暦の7月1日)には、 その「氷室」から雪や氷を取り出し、天皇や将軍家に献上する、 「氷室開き」(賜氷の節=しひょうのせつ)の習わしがありました。 京…
江戸時代になり、七夕行事が「五節句」の一つとなると、 七夕は庶民の間にも広まり、全国的に行われるようになりました。 人々は野菜や果物を供えて、詩歌や習い事の上達を願いました。 そして、短冊に色々な願い事を書いて笹竹に吊るし、 星に祈るお祭りと…
七夕にまつわる昔話に「羽衣伝説」があります。 天女が地上に降り、川で水遊びをしていると、 村の若者が天女の羽衣を隠してしまいます。 羽衣がなく、天井に変えれない天女は、若者に嫁ぎ、一緒に暮らします。 三年が立ち、若者が隠し場所をしゃべってしま…
Chinaから「乞巧奠」(きこうでん)の行事が伝えられる以前から、 日本には「棚機津女」(たなばたつめ)という神職の巫女が、 神に仕えて機を織る習わしがありました。 7月6日の夜から7日にかけて、 水辺の機屋に籠って衣を織り、七夕の神様を迎えるとさ…
縁結びの神様 京都地主神社からの抜粋です。 因みに、地主神社(じしゅじんじゃ)は、 縁結びの神様「大国主命」を主祭神として、 その父母神、 「素戔嗚命」(すさのおのみこと)・「奇稲田姫命」(くしなだひめのみこと)、 奇稲田姫命の父母神、 「足摩乳命」(…
「暑中」と言うのは、夏の暑い時期のこと、あるいは夏の土用の期間を言います。 (夏の土用は立秋の前日を最終日とする18日間) 以前は、「暑中見舞い」と言えば、 直接挨拶に伺えない遠方の人に送る夏の便りで得した。 それが、お世話になっている人や親…
夏のご挨拶である「お中元」は、 道教の年中行事である「中元」が起源とされています。 三元 日付(旧暦) 日付(新暦) 神徳 上元 1月15日 2月上旬~3月上旬 賜福(福を与える) 中元 7月15日 8月上旬~9月上旬 赦罪(罪を赦す) 下元 10月15日 11月上旬~1…
「暑気払い」とは、暑い夏、体に溜まった熱気を取り除くことを言います。 暑さや熱そのものに限らず、 弱った「気」(エネルギー)を元に戻して、「元気」になろうとすることです。 現在では、「夏に開催する飲み会」と思っている人も多いようですが、 本来…
「土用の丑の日」とは、 「土用」の期間中にやってくる「丑」の日のことです。 「土用」とは、 暦の「立春・立夏・立秋・立冬」の直前18日間のことで、 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、 体調不良は大病を招きかねないことから、 昔から、土…
お盆は旧暦7月15日を中心に行われてきた、祖先の霊(祖霊)をお迎えして、 もてなし、お送りする行事です。 『日本書紀』によると、古くは推古天皇14年(606年)に 「四月の八日、七月の十五日に設斎(おがみ)す」とあり、 その頃にはお盆の習わしがあ…
迎え火 地方によって異なりますが、13日の夕方、 縁側の軒先や精霊棚に吊るした盆提灯に火を灯した後、 家の門口や玄関で迎え火を炊きます。 「焙烙」(ほうろく)という素焼きの時の上に、 「苧殻」(おがら)を重ねて燃やします。 その日に合掌し、祖霊…
「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間を言います。 (最初の日:「土用入り」/最後の日:「土用明け」) Chinaの「陰陽五行説」からきており、 万物の根源とされる「木」「火」「土」「金」「水」を四季に当てはめると、 「春」=「木」、「…
「夏至」から数えて11日目の 7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間を 「半夏生」と言います。 この頃に降る雨を 「半夏雨」(はんげあめ) (地域によっては「半夏水」(はんげみず))と言って、 大雨になることが多いのですが、 この頃から梅雨…
「夏越の祓」(なごしのはらえ)とは、 6月30日に、 半年分の「穢れ」を落とす行事で、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。 心身の穢れや、災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める儀式であり、「名越の祓」「夏越神事」「六月祓」とも呼ばれます。 …