よりどりみどり~好き三昧~

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国之常立神(くにのとこたちのかみ)

記紀の天地創世神話に現れる始原の神々の一つです。
 
古事記』では、「国之常立神(くにのとこたちのかみ)と言い、
別天つ神(ことあまつかみ)の五柱の神々の後に誕生した
神代七代(かみのよななよ)の神々の最初に生まれた神様です。
独神であり、姿を現さなかったと記されています。
 
日本書紀』では「国常立尊(くにのとこたちのみこと)と言われ、
「まだ天地が混沌として、水上に浮く魚の様に陸地に浮き漂っていた時、
 天地の中に一つのものが生じた。その姿は「葦牙」(あしかび)のようであった。
 それが神となった。」とあります。
 
一方、『古事記』では、陸地がクラゲのように浮き漂っていた時、
「葦牙」(あしかび)のように萌え上がるものがあって、
そこから成った神は「宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)
なっています。
 
古代の日本人は、「葦の芽」とか「葦の穂先」に、
根源的な生命力やエネルギーを感じ取っていたようです。
因みに葦はイネ科の植物で、湿地に群生し、
葦の生えている場所は稲作の適地とされました。
 
「国之常立」とは、「国土が永久に立ち続けること」の意とされます。
この場合の「国」とは、国家と言うよりは人間が住んでいる土地と言うニュアンスです。
「常」(とこ)は「永久に」の意の他に、「床」つまり「土台」の意と解することも出来ます。
 
 
 
古事記』よりも『日本書紀』が重んじられた中世では、最も重要視されました。
神道界に大きな影響力を持った「吉田神道」では、
宇宙の根源である別格の神「大元尊神」(だいげんそんしん)とされました。
 
しかし、江戸時代に国学が盛んになると『古事記』が重要視されるようになり、
国之常立神」への信仰は、
天之御中主神(あめのみなかぬし)に置き換えられていきました。
 
大正から昭和初期に発展をした、
出口 直(でぐち なお)と女婿の出口王仁三郎が興した神道新宗教教団「大本」は、
「出口直」(でぐち なお)が神懸った神
艮の金神」(うしとらのこんじん)=「国之常立神国常立尊)」の神示を
伝えたものです。
「立替え・立直し」という終末主義的な宣伝を活発化させ、
知識人や日露戦争で活躍した秋山真之などの海軍士官を含め、急激に信者を増やしました。
 

主なご利益

  • 開運招福
  • 国家安穏
  • 健康長寿
  • 立身出世
  • 五穀豊穣
 

祀られている神社

国土形成の根源神、国土の守護神として信仰され、
山岳信仰系の神社を中心に祀られ、熊野三山の熊野速玉大社相殿などの祭神となっています。 

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